脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

脳室内出血

視床出血小脳出血は、脳室という脳の中の空洞近くで起こるため、この脳室の中に穿破することがあります。少し漏れるくらいなら症状は出ませんが、たくさん漏れると、内側から脳を圧迫することになります。また、正常では脳室の中には髄液というお水がたまっていますが、ここに血液が流れ込むことで、水が行き場を失い、多量にたまってしまうことがあります。いわゆる水頭症という状態です。血液や水により内側から脳に圧迫がかかると、意識が悪くなります。

通常は、先に述べたように、視床出血や小脳出血などが穿破して脳室へ流れ込むことが多いですが、まれに脳室内だけということもあります。この場合にも、出血量が少なければ頭痛や何となく調子が悪い程度ですが、出血が多くなると意識が悪くなります。

脳室内出血や水頭症で意識が悪い場合は、手術でこれを取り除くことで、症状が回復することがあります。