脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生性下垂体腺腫;クッシング病

副腎皮質ホルモンは、いわゆるステロイドですが、ACTHはこの副腎皮質ホルモンを増やす作用があります。ACTHが増えると、体内の副腎皮質ホルモンも増え、クッシング病と呼ばれる病気になります。この病気も、治療においては、ホルモン値のコントロールがとても重要です。
【症状】
初期には高血圧や糖尿病が現れ、手足の皮膚が薄くなって傷が治りにくくなります。お腹や顔がまるくなり、毛が濃くなったり、にきびができやすくなります。
腫瘍が大きくなると、「症状と治療方針(共通の一般的事項)」に記載した両耳側半盲などの目の症状も出ます。
【治療】
ホルモン値を正常化させるために、手術を行います。小さな腫瘍でも、まず手術で腫瘍を全部取り切ることを考えます。手術でホルモンが下がりきらない場合は、薬物治療(注射薬)を行います。