副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生性下垂体腺腫;クッシング病
副腎皮質ホルモンは、いわゆるステロイドですが、ACTHはこの副腎皮質ホルモンを増やす作用があります。ACTHが増えると、体内の副腎皮質ホルモンも増え、クッシング病と呼ばれる病気になります。この病気も、治療においては、ホルモン値のコントロールがとても重要です。
【症状】
初期には高血圧や糖尿病が現れ、手足の皮膚が薄くなって傷が治りにくくなります。お腹や顔がまるくなり、毛が濃くなったり、にきびができやすくなります。
腫瘍が大きくなると、「症状と治療方針(共通の一般的事項)」に記載した両耳側半盲などの目の症状も出ます。
【治療】
ホルモン値を正常化させるために、手術を行います。小さな腫瘍でも、まず手術で腫瘍を全部取り切ることを考えます。手術でホルモンが下がりきらない場合は、薬物治療(注射薬)を行います。