脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

脳梗塞予防のための薬物治療

一度でも脳梗塞を起こした方は、再発予防のため血液をサラサラにする薬を飲む必要があります。心房細動という不整脈がある方は、脳梗塞を起こしていなくても、薬が必要なこともあります。
血液をサラサラにする薬には、抗血小板薬と抗凝固薬の2種類があります。抗血小板薬は、アテローム血栓性脳梗塞ラクナ梗塞で使われ、血管の壁に血栓(血の塊)がつかないようにする薬です。抗凝固薬は、脳塞栓症で使われ、血液そのものが固まりにくくする薬です。

その他、高血圧、脂質異常症、糖尿病なども脳梗塞の原因となるため、これらの治療薬も重要となります。薬を使う前に、まず食事療法や運動療法などを行いますが、それでも改善しない場合は、薬を使います。