日常生活で気をつけること
脳梗塞の多くは、動脈硬化により血管が細くなったり、血管の壁が傷んで血栓がつきやすくなって起こります。したがって、動脈硬化を起こさないような生活習慣が重要になってきます。不整脈などの心臓病から脳梗塞になる(脳塞栓症)こともありますが、そちらは薬での予防が中心になります。
動脈硬化を起こしやすい病気として、高血圧、脂質異常症、糖尿病などがありますので、それらの病気にならないようにすることが大切です。
まず食習慣についてです。総カロリー量が多くなりすぎないようにしましょう。脂肪分の多い食品はカロリーが高くなります。コレステロールを多く含んだ食品も、摂取しすぎないようにしましょう。塩分の取りすぎは、高血圧の原因となりますので、減塩も大切です。
運動習慣も重要です。摂取したカロリーは消費しないと体にたまってしまいます。1日20~30分程度のウォーキングなどの軽い運動で十分ですが、毎日継続することが大切です。
タバコやお酒などの嗜好品についてですが、タバコは血管にはとても悪いので、完全に禁煙することが重要です。周囲の人が吸っている時の副流煙も同様に害があるので、周囲の人にも禁煙を勧めるか、分煙をするようにしましょう。お酒は飲みすぎは良くありませんが、適量であること、休肝日(飲まない日)を作るなど、適切な摂取であれば問題ありません。ただし、アルコールはカロリーが高めであることは意識しておく必要があるでしょう。