頭蓋骨形成術
減圧開頭術を行ったあと、数週間経つと、脳浮腫(のうふしゅ)は徐々に引いてきます。脳浮腫が引けば、骨を戻す頭蓋骨形成術(ずがいこつけいせいじゅつ)を行うことができます。この時に戻す骨は、減圧開頭術を行った時に取り除いた自分の骨であったり、人工の骨を作ることもできます。プレートとネジでしっかり固定しますので、ずれてしまうようなことはほとんどありません。
減圧開頭術を行って頭蓋骨の一部が切除されたままだと、転んで頭を打ったりすると、直接脳に衝撃が伝わってしまい危険です。ですので、ベッドから離れて生活するようであれば、頭蓋骨形成術は必要です。しかし、寝たきりとなってしまい、生活のほとんどをベッド上で過ごすようであれば、必ずしもこの手術を行う必要はないかもしれません。それに関しては、主治医と十分相談して決めていく必要があります。