脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

頭蓋骨形成術

減圧開頭術を行ったあと、数週間経つと、脳浮腫(のうふしゅ)は徐々に引いてきます。脳浮腫が引けば、骨を戻す頭蓋骨形成術(ずがいこつけいせいじゅつ)を行うことができます。この時に戻す骨は、減圧開頭術を行った時に取り除いた自分の骨であったり、人工の骨を作ることもできます。プレートとネジでしっかり固定しますので、ずれてしまうようなことはほとんどありません。

減圧開頭術を行って頭蓋骨の一部が切除されたままだと、転んで頭を打ったりすると、直接脳に衝撃が伝わってしまい危険です。ですので、ベッドから離れて生活するようであれば、頭蓋骨形成術は必要です。しかし、寝たきりとなってしまい、生活のほとんどをベッド上で過ごすようであれば、必ずしもこの手術を行う必要はないかもしれません。それに関しては、主治医と十分相談して決めていく必要があります。