脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

脳塞栓症

脳塞栓症(のうそくせんしょう)は、心房細動(しんぼうさいどう)という不整脈が原因で起こることが多いです。血液は、流れずにとどまっていると、だんだん固まってしまう性質があり、血栓という血の塊ができます。心房細動は、心房という心臓の部屋のひとつが震えるような動きをするため、血液の流れが乱れ、血栓ができやすくなる病気です。その血栓が、血液の流れに乗って脳に到達すると、脳の血管がつまってしまい、脳梗塞になってしまいます。心臓に原因があるため、心原性脳塞栓症と呼ばれることもあります。太い動脈が突然つまるため、最も重症になりやすいタイプの脳梗塞です。