脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

ラクナ梗塞

ラクナ梗塞は、1.5cm以下の小さな脳梗塞で、穿通枝(せんつうし)と呼ばれる細い血管がつまることによって起こります。特に、中大脳動脈という動脈からひげのように出る穿通枝は、ちょうど手足を動かす機能のある場所に栄養を送っているため、この穿通枝がつまると、小さな脳梗塞でも手足の麻痺が出ます。麻痺の程度は、その時によってさまざまで、全く動かなくなったり、少し力が入りにくい程度のこともあります。ただし、最初は軽度でも時間とともに悪化して重度となってしまうこともありますので、症状が軽いからといって様子を見ず、すぐに病院にかかることが大切です。