脳梗塞の治療方針
脳梗塞になってすぐ(超急性期)であれば、つまった血管を再開通させて治す治療があります。まずはこの治療が可能かどうかを判断します。 ⇒ 超急性期再開通療法について
時間が経ってしまうと、この治療はできなくなるため、症状を治すことはできなくなります。しかし、そのまま放置すると、脳梗塞が広がったり、別の部分に脳梗塞ができて症状が悪化することがありますので、それを防ぐための治療が必要となります。 ⇒ 再発予防の治療
死んでしまった脳は、3日間ほどかけてどんどんむくんでいきます。その現象を脳浮腫(のうふしゅ)と言います。特に大きな脳梗塞では脳浮腫が強く出ますので、それを軽くするための点滴を使用します。
その他にも、死にかけている脳を保護するような薬も使われることがあります。
脳浮腫が強くなると、脳の中心にある脳幹(のうかん)に圧迫がかかり、意識が悪くなったり、呼吸に障害が出て命に関わることがあります。この状態を脳ヘルニアと呼びます。脳ヘルニアを軽くするための手術として、減圧開頭術があります。 ⇒ 減圧開頭術
このようなさまざまな治療を行っても、後遺症が残ることも多く、リハビリテーションが必要となります。 ⇒ リハビリテーション