脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

脳梗塞の治療方針

脳梗塞になってすぐ(超急性期)であれば、つまった血管を再開通させて治す治療があります。まずはこの治療が可能かどうかを判断します。 ⇒ 超急性期再開通療法について

時間が経ってしまうと、この治療はできなくなるため、症状を治すことはできなくなります。しかし、そのまま放置すると、脳梗塞が広がったり、別の部分に脳梗塞ができて症状が悪化することがありますので、それを防ぐための治療が必要となります。 ⇒ 再発予防の治療

死んでしまった脳は、3日間ほどかけてどんどんむくんでいきます。その現象を脳浮腫(のうふしゅ)と言います。特に大きな脳梗塞では脳浮腫が強く出ますので、それを軽くするための点滴を使用します。
その他にも、死にかけている脳を保護するような薬も使われることがあります。

脳浮腫が強くなると、脳の中心にある脳幹(のうかん)に圧迫がかかり、意識が悪くなったり、呼吸に障害が出て命に関わることがあります。この状態を脳ヘルニアと呼びます。脳ヘルニアを軽くするための手術として、減圧開頭術があります。 ⇒ 減圧開頭術

このようなさまざまな治療を行っても、後遺症が残ることも多く、リハビリテーションが必要となります。 ⇒ リハビリテーション