脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

再出血

動脈瘤が破裂すると頭の中で出血が起こりますが、血が出続けると、その場で命を失ってしまいます。太い血管からの大出血ですので、そういう方もたくさんいらっしゃいます。病院へ来られる方は、途中で何とか血が止まった方たちです。少量の出血でも、倒れ込んでしまうほど激しい頭痛がありますので、ほとんどの方が救急車で来られます。

病院に来られた時点では血は止まっていますが、血が出た部分は、かさぶたがついてかろうじて止まっている状態です。その部分はとても不安定なので、そのままにしておくと、かさぶたがはがれて再出血を起こすことがあります。2回目以降の出血は、さらに大きな穴になりやすいため、出血の量も多くなり、命に関わる可能性が一気に高まります。とても危険な状態ですので、まず再出血しないように治療を開始しなければなりません。