脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

くも膜下出血の合併症(概略)

くも膜下出血を起こすと、最初の出血で症状が出るだけでなく、その後も様々なことが起こって病状が悪くなりやすいため、ひとつずつしっかり治療を進め、すべてを乗り切らなければなりません。それを、以下の3つの項目に分けて解説します。

〇 再出血;太い血管に異常があるため、再出血する可能性がとても高いです。発症してすぐの対応が必要です。
〇 脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく);発症して4日目あたりから2週間ほどは脳梗塞を起こしやすい不安定な時期があります。ここまでの2週間が、とても後遺症につながりやすい時期です。
水頭症;発症して1~2ヶ月ほど経ってから、髄液が頭の中にたまってきて、症状が悪化することがあります。適切な治療(手術)を行えば、これによる後遺症は残りません。

★これらの合併症について、ひとつずつ順に詳しく述べていきます。