くも膜下出血の合併症(概略)
くも膜下出血を起こすと、最初の出血で症状が出るだけでなく、その後も様々なことが起こって病状が悪くなりやすいため、ひとつずつしっかり治療を進め、すべてを乗り切らなければなりません。それを、以下の3つの項目に分けて解説します。
〇 再出血;太い血管に異常があるため、再出血する可能性がとても高いです。発症してすぐの対応が必要です。
〇 脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく);発症して4日目あたりから2週間ほどは脳梗塞を起こしやすい不安定な時期があります。ここまでの2週間が、とても後遺症につながりやすい時期です。
〇 水頭症;発症して1~2ヶ月ほど経ってから、髄液が頭の中にたまってきて、症状が悪化することがあります。適切な治療(手術)を行えば、これによる後遺症は残りません。
★これらの合併症について、ひとつずつ順に詳しく述べていきます。