プロラクチン(乳汁分泌ホルモン、PRL)産生性下垂体腺腫
プロラクチン(PRL)は、乳汁分泌ホルモンで、女性が授乳する時に出るホルモンです。下垂体腺腫で、このホルモンを作る細胞が異常に増えるタイプのものが、プロラクチン産生性下垂体腺腫です。女性だけでなく男性にも起こります。
【症状】
ホルモンの症状で見つかるケースが多いです。その症状は、主に乳汁分泌と無月経(生理がこなくなる)です。男性でも乳汁分泌を生じることはありますが、女性と比べて症状の発現が遅れやすく、見つかった時には腫瘍がかなり大きいことが多いです。
腫瘍が大きくなると、「症状と治療方針(共通の一般的事項)」に記載した両耳側半盲などの目の症状も出ます。
【治療】
薬物治療が中心です。内服薬で、ホルモン(プロラクチン)は減り、腫瘍も小さくなります。薬の治療が効かないとか、何らかの理由で薬が飲めない場合には手術が必要になることもあります。