脳の病気 脳の手術

脳の病気、脳の手術について分かりやすく解説します。自分の言葉で書きますので、間違った表現、間違った内容が含まれる可能性もあります。情報の取り扱いには十分ご注意下さい。

記事は順次追加していき、Twitterでもお知らせしますのでフォローをお願いします。脳の病気は、術後も長期的に経過を見る必要があるため、近くで信頼できる医師を見つけるのが良いと思います。愛知県東部の方は、直接相談にも乗れますので、必要な方はご連絡下さい。


質問箱(脳神経外科医@愛知県)

はじめに

脳神経外科で治療を行うことが多い病気を中心に、「どういう病気か(病気の説明)」「どういう治療を行うか(治療方針)」「どういう手術があるか」をまとめていきたいと思います。

1) 病気の説明
どういう病気なのか分からないと、治療の必要性や方向性も理解しにくいと思いますので、病気を知ることはとても重要なことです。

2)治療方針
病気の治療法は、手術だけでなく、薬を使った治療、放射線治療リハビリテーションなどもあり、その使い分けが重要です。また、病状によっては、すぐに治療は行わず、定期検査を行いながら経過観察することもよくあります。
それぞれの病気によって、どういう治療方針を取るべきか変わってきますので、一般的な治療方針(一部私個人の考え方も含まれる可能性はありますが)について解説します。

3) 手術について
それぞれの病気の手術について、できるだけ分かりやすく解説します。
脳の手術には、大きく分けて、直達手術と血管内手術の2種類があります。直達手術とは、実際に皮膚を切り、頭蓋骨の一部を切除して病変部(病気のあるところ)に到達し、異常な部分を治す手術です。血管内手術とは、足の付け根の動脈(まれに腕の動脈から行うこともあります)に針を刺し、そこからカテーテル(細くて柔らかい管)を入れ、お腹や胸の動脈の中を進み、さらに首、脳の動脈へ到達し、血管の中から治療を行う手術です。どの手術が適しているかは、病気によって異なりますので、それぞれの病気ごとに解説します。